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©HAZAMA SHUNICHI 2002

第09話 あぶないセーフハウス (2002/3/5放送)
 空港で取り押さえられたひとりの少年。訓練キャンプを強襲する3機のM-9。このふたつの事件をつなぐキーワード、「A21」。
 少年にかけられた疑いを確認すべく、日本の地に降り立つテレサ・テスタロッサ。
 少年を奪取すべく動き出す謎のグループ。
 緊迫する事態。
 そして全然別のレベルで緊迫する宗介とかなめ。
 宗介は生きて次週を迎えられるのだろうか!?

「フルメタル・パニック!」第9話、今回は長編第2巻の100ページまでをなぞったものとなっています。
 揺れるかなめと宗介の距離に、新しい人物が加わりそうな予感が……。

第10話 ラン・ランニング・ラン (2002/3/12放送)
「かなめさんと私、どちらをとるんですか!?」
 そんな声が聞こえてきそうな今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
 夜の学校、とどろく銃声。
 人質はふたり。助けられるのはひとり。
 髪の青いのかずるべたーんか。
 さあ、あなたならどちらを選びます?

(内容は変更になる可能性があります)


第09話 あぶないセーフハウス (2002/3/5放送)
 さぁーて、いよいよ「ワン・ナイト・スタンド」突入です。
 シーンは空港の入国審査から始まります。ホームステイから帰ってきたらしい少年に、のんびりとした審査官があれこれと話しかけたりしています。けど、その少年の様子がちょっぴり変。なにやらよくわからないことをブツブツとモノローグ。審査官のネクタイが曲がっているのが、やけにイラツクらしい。そして「行っていいよ」という審査官に対し、少年はキレたかのようにとつぜん襲い掛かる。
 シーン変ってM-9の戦闘シーンとどこかの野戦地が映し出される。が、戦闘はちゃっちゃと終了、どうやら簡単に片付いたらしい。そんななか、マオがTDD-1のテッサに向かい「A21なる組織は影も形もない」と報告を入れる。無駄足を踏ませてしまったと申し訳なく思うテッサに、カリーニンからの報告が入る。日本の空港で「例」の反応のある少年の身柄が拘束されたと……。
 一方野戦地。現地の要員の連行を見守るマオとクルツなのだったが。とつぜんその背後のM-9が首を振る。そしてM-9のスピーカーから聞こえてきた「忘れていた」と呟く声は宗介。なにやら焦った様子の宗介に、マオとクルツも何事だ、と注意を向ける。が、宗介の口(M-9のスピーカー)から出てきた言葉は「俺は日本史が苦手なのだ」。どうやら、かなめの家で日本史を教えてもらう約束だったらしいのだが、急な作戦ですっぽかしてしまったらしい。絶望的に呟く宗介。もちろん、マオとクルツは呆れ顔である(笑)。
 一方、かなめちゃん。体育の授業のソフトボール真っ最中。ものすごい勢いでボールを投げ込むかなめ。「見たか」とばかりに自分の活躍にはしゃぐかなめに、恭子が「相良くんとなんかあったの?」と突っ込む。だが、いつもの通り「んなわけないでしょ」といつものわはは笑いでごまかすかなめ。そして、なんでもないと笑いながらも、怒り200%な感じのかなめちゃんはバッターボックスに。かっきーん!。怒りの全てをこめた打球はホームラン! ……と思いきや。打球は「何もない空中」で「何かに当ったかのよう」な不自然さで地面にぽてりと落ちる。「はい?」といったかんじで首を傾げていると、どこからか「ヘリのような音」と供に爆風が吹き荒れる。前も向いていられないその風に、みんな目をつぶってかがみこむ。とうぜんかなめもそんな状態、だったのだが。音と風がやんで、かなめが顔を上げるとそこには……宗介がぽつんと立っていたのだった。
 そんな宗介、2限目に間に合ったことに安堵しつつ、かなめに向かい夕べの約束が守れなかったことを詫びる。「おこってないか?」と聞く宗介に、かなめは眉間に怒りマーク浮かべつつ「ううん」と答える。もちろん宗介、その言葉を素直に信じきってしまう。「大事な用事があってうっかり忘れてしまった」とさらりと言ってしまう宗介に、怒り再噴火なかなめちゃんは手近にあったソフトの塁ベースを投げつけ……宗介の後頭部に見事HIT!。でもかなめちゃんも敵チームにタッチアウトで痛み分けなのでした。
 お昼休み。いっきなり豪華なお重お弁当で画面が埋め尽くされる。「夕べ大量に作りすぎちゃって」とかなめ。周りの女子たちがキャイキャイいいながらかなめのお弁当をつまむ。「相良くんもおいでよ」と誘う恭子の声に、かなめが嫌そうな態度を見せるが、当の宗介は一向に気にした様子もなくツカツカとかなめに歩み寄り、そして一つの小さな箱を渡す。「君の為に作らせたものだ」という宗介の台詞に、周囲の女子達はざわめきかなめは頬を赤らめる。かなめが箱をあけると出てきたのはかわいらしいアクセサリー。「こんなかわいいの、似合わないよ」と照れて言うかなめに対し宗介は「似合う似合わないはどうでもいい」と言い放つ。実はこのアクセサリー、かなめの護身用として閃光弾などが仕組まれたもので、宗介にしてみればデザインは二の次どころか十の次。当然怒るかなめちゃん。しかしそれに気が付く宗介ではない。「実用性が大事」だとかなんとか、どんどんと墓穴を掘りまくる。「なお、ブレスレットの方は……」と宗介が説明を始めたとき。ブチッ。怒りのあまりか、ブレスレットについた星型の飾りをぶちきってしまい、そして……あとは閃光と悲鳴と静寂なのだった(^^;。
 シーン変ってどこかの飛行場。テッサが飛行機から降りてくる。その姿はいつもの制服ではなく、普通の紺のスーツ姿。出迎えるカリーニン。30才がどーのこーののエピソードが無かったのが原作ファンにとってはちょっぴり残念か。
 ものものしい施設。そこらじゅうに武器を持った兵士の姿がある。そんななか、テッサが案内された部屋には、マジックミラーの向こうにうつろな表情をした少年、タクマが。タクマの検査結果についてあれこれと会話をするテッサとカリーニン。どうやらこの少年、ラムダドライバを使う能力を有しているらしい。そんなとき、突然タクマは暴れ出すと、マジックミラーに向かって突進してくる。白衣を着たスタッフらしき人が三人、部屋に入るとタクマに鎮静剤を投与する。マジックミラーのこちらがわでは、驚いたテッサが転んでいたりする。「カンですが、彼はクロだと思います」そう、カリーニンに告げるテッサ。だがその時、突然の敵の襲撃が!。AS《サベージ》が施設を破壊。施設の警備をしていた兵士達が対応するが、ASまでは想定していなかったのかまるで歯が立たない。カリーニンはテッサに逃げるよう進言するが、テッサはタクマを手敵の手に渡すわけにはいかないと反論する。迷っている間にも、ASはどんどんと施設内に進入。そして、テッサのいるあたりも大打撃が襲いかかる。カリーニンはテッサをかばい、そして……。  燃える研究所、ASから一人の女が降りてくる。名前はセイナ。どうやらタクマを取り戻しにきたらしい。しかし、研究所内にはタクマの姿は無かった。だがセイナは、あくまでに冷静だ。タクマに発信機が付いているらしいからか。「あの悪魔を動かすにはタクマの力が必要」だと言う。そして、怪我を負ったカリーニンがセイナ達に見付かってしまう。「何者?」と聞くセイナに、カリーニンは一言「お前の敵だ」とだけ答える。うーん、渋すぎっすよカリーニン。
 どこかの街角、家路を急ぐかなめの後を、宗介がトボトボと歩く。「ついてくるな」というかなめに「俺の部屋もこの方向なのだが」と答える宗介。仲直りしたいソースケだったが、かなめはかんかんだった。「どうせ任務なんでしょ」と刺だらけの台詞を吐く。そしてとうとう「あんたなんかだいっきらい」と言ってしまう。傷ついた表情の宗介をおいて、かなめは立ち去ってしまう。
 マンションのエレベーターに乗ると、かなめは「言い過ぎたかな」と言った表情で少し落ち込む。その頃宗介は、消沈した面持ちでトボトボとセーフティーハウスに帰還。部屋の鍵を開けようとして……何かに気が付くと戦闘態勢でドアのノブを開ける。そして、リビングに踏み込むや銃を突きつけると……そこにはテッサとタクマの姿が。だが、テッサがほっとする間もなく、鎮静剤が切れたらしいタクマが暴れ出す、が、宗介が手早く気絶させる。簡単ないきさつを説明するテッサ。「私がぐずなせいでカリーニンさんが」と落ち込むテッサに、宗介は「大丈夫です、彼は死にません」と言う。テッサはそれを勇気つける為に言ってくれたのだと思ったようだが、単にあれは宗介の本心なだけな気もしてみたり。
 コーヒーを飲みながら世間話をするテッサと宗介。しかし宗介はギクシャクとた返答しか返さない。何故なら、宗介は軍曹でテッサは大佐だから。「手をつないで歩いたら、恋人同士に見えますね」と微笑むテッサに対しても、「はっ、光栄です」と姿勢をただしてしまう始末。しゃちほこばる宗介にため息をつくテッサ。テッサは汚れた体を洗うためにか、バスルームを貸してもらうとシャワーを浴び始める。何をするでなくボーとする宗介。だが「仕事だ仕事」と自分に活を入れると、通信機に向かって連絡をとり始める。さて、この「ぼーと」している間、宗介は何を思っていたのやら。
 その後、タクマの様子を見たりなんだりとしていると、セーフティハウスのドアチャイムが鳴らされる。尋ねてきたのはかなめ。宗介が玄関先で対応すると「ごめんね」と誤る。言い過ぎたことを誤りにきたらしい。そして、夕ご飯持ってきたから一緒に食べようと、部屋の中に入ろうとして……宗介に止められる。困惑宗介。現状のセーフティーハウスに部外者を入れる訳にはいかない。そしてなにより、テッサがシャワー中だ。しかし、かなめは玄関に脱いであった女物のパンプスに気が付く。やばい、ピンチだ宗介。かなめが怪訝な顔をしたその時、テッサがよりにもよってバスタオル一枚で浴室から出てきてしまった!。玄関先で鉢合わせ。まさに三すくみ。全身脂汗の宗介。さて、この危機を、宗介はどうやって克服するのであろうか。てなところで、この結果は来週をお楽しみに!。
 全体の感想としては、非常によくまとまっていたのではないかと思う。最後の脂汗をかきまくっている宗介あたりはなかなか感じが出ててグッ。だがその一方、存在さえ抹消されてしまったヤンがかわいそうだったり(^^;。原作では、破壊された施設からヤン(ミスリルSRT要員)がテッサとタクマを施設から連れ出し、重症を追いながらも無事逃がすという大役をおっている。とはいえ、この役割を誰かがやらねばタクマを連れ出すことは不可能だったと思われ、ここは存在抹消というより「本当はいたけど出番削られました」と見るのが正解か(笑)。なにはともあれ、なかなかかっこいい9話でした♪。

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